早期から始める英語教育には、研究者の中でも賛否が分かれており、どちらかと言うと早期英語教育に対して否定的な研究者が多いです。
「子供へ悪影響が出る可能性があるから」という理由が多くに挙げられます。
と、疑問に思った私が
将来英語力は必要になるのかどうか?
徹底調査しました。
結論から言うと、たとえAI翻訳機が進化し、たくさんの言語を訳す翻訳機が発明されたとしても、人間の英語力は必要です。
それでは説明していきますね。
日本人の英語力は世界の中ではどのくらい?日本の現状は「低い能力レベル」
国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」(本部・スイス)の2019年調査によると、英語を母語としない100カ国・地域のうち、日本人の英語力は、前年の49位より4つ順位を落として53位となり、4年連続で5段階中4番目となる「低い能力レベル」と認定されました
出典、引用:nippon.com
EF(エデュケーションファースト)が無料で提供しているオンラインの英語能力測定テスト「EF SET」の受験結果を元に算出されたもので、2011年以来、毎年発表されています
以上の通り、世界の中で見ると日本は次第に英語力が低下しており、「低い能力」とのレッテルを貼られているのが分かります。
それは日本という国が、単一言語国家だったからです。
つまり、日本に住む人のほとんどが母国語として日本語を話しているということ。
日本国内で英語に触れる機会というのは、ほとんどないに等しいのではないでしょうか?
3カ国語を使いこなす人も珍しくないそうです。
そう考えると、日本語しか話さない日本国内では、英語力が身につかない理由も分かります。
では英語力が必要な場面とはどんな時でしょうか?
多くの日本人が英語力を必要とする場面は主に3シーン
英語力が必要になると考えられる場面は、主に以下の3シーンが挙げられます。
- 学校の試験や受験時
- 仕事
- 海外で生活する時
その他に、友人や家族に外国人がいる時などが挙げられますが、上記に比べると稀なケースかと思います。
では、翻訳機があれば英語力は不要なのでしょうか?
現在のAI翻訳機はTOEIC960点レベル!それでも弱点はある
今やAI翻訳機はTOEIC960点レベルとネイティブ並みの実力を誇っていますが、急成長を遂げたのは2016年に、Googleが「ニューラル機械翻訳」を採用してからです。
AIが人間の頭の中の仕組みを模倣し、正しい英語の意味を探しながら、AI自身も学習していくシステムのこと。
簡単にいうと、使えば使うほと賢くなるシステムのこと。
しかし、このニューラル機械翻訳システムにも3つの弱点があります。
機械翻訳は、膨大なデータを参照してより確率の高い答えを導き出すだけで、生身の人間のように意味や文脈に基づいた解釈をする訳ではないのです。
翻訳機の弱点①細かいニュアンスの翻訳はできない
翻訳機では人間の身振り手振りや、敬語、尊敬語、謙譲語のような細かい言葉のニュアンスを理解しきれず、失礼な言い回しや、異なった意味で翻訳してしまうのです。
翻訳機の弱点②文化の違いを理解できない
翻訳機では、世界各国の文化や方言の違いを理解することができません。
翻訳機の弱点③公的文書など、信憑性が問われる場面には使えない
実際にGoogle翻訳などを使っていても分かりますが、意味のよくわからない翻訳をすることがあります。
“I have a sister.”
という文章。
翻訳機は、前後の文章から文脈を読み取ることが苦手なため、「妹」なのか「姉」なのかを正確に判断できないのです。
以上のことから公的文書などの正式なやりとりや、ビジネスシーンにおいては翻訳機ではなく、まだまだ人間の能力が必要なのです。
将来は人間が英語力を用いて、翻訳機を使いこなす時代
”機械翻訳や音声認識が進歩しても、言語の基本的性質をそれがコミュニケーションに果たす役割は変わらない。計算機が登場しても数学を学ぶ必要性がなくならなかったように”
出典:ニューズウィーク
豪クイーンズランド大学言語学のマイケル・ホー教授はこう言い切っています。
とは言え、英文資料を日本語に変換する単純作業などにおいては、時間もコストも大幅にダウンできたという事実もあり、翻訳機の進化は大きな功績も上げています。
以上のことから、将来は翻訳機と人間の英語力の両方が求められる時代、もっと簡単に言えば、人間が英語力を使い、翻訳機を使いこなす時代になっていくと予想ができます。
将来、英語力が必要となる理由は3つ
英語力が必要な理由①小学校では英語が義務教育化
2020年からは小学校での英語教育が義務化され、以下のことを学ぶようになります。
- 3,4年生 → 「聞くこと」「話すこと(やりとり)」「話すこと(発表)」
- 5,6年生 → 上記に加え「読むこと」「書くこと」
さらに2021年の新学習指導要領では、中学校での英語授業は基本的に英語で行われることが決まっています。
英語力が必要な理由②人間にしかできない「感性ワーク」
今後デジタル化が進んでも、仕事が残る人材は「人間にしかできない」アナログ分野の感性ワークと言われています。
教員や接客などのサービス業は「おもてなし」や「他者への気遣い(ホスピタリティ)」が重要視される部分で、今後もAIによる代用は難しいと言われております。
↓こちらの本を参照しました
英語が必要な理由③日本国内でもグローバル化が進む
グローバル化がすすむ日本では、「英語」を使ってコミュニケーションをとることが必須!
上記で説明しましたが、日本は単一言語国家のため、日本国内に住んでいれば、英語が話せずとも生活できていたのですが、今後は日本国内においてもグローバル化が進むと考えられます。
こちらのグラフを見ると、日本国内の外国人登録者数が増加していることがわかります。
人手不足解消のため、外国人労働者が増え続けており、総務省が公表した2018年のデータでは、過去最多の16万5千人増となっています。
このままのペースで進めば、日本国内においても英語が必要となる日が来るのは、そう遠くはないのが分かりますね。
さらに、現経団連会長 中西氏も今後に求められる能力として「コミュニケーション能力」と週間東洋経済のインタビュー内で断言しています。
英語を身につけることで、就ける職業は?高収入の求人多数
転職サイトのリクルートエージェントで「英語」を検索した結果、現在でも5200件以上の求人情報を見つけることができました。
出典:リクルートエージェント
中でも年収800万円以上となる高収入求人の主な職業は、
- 医療機器の海外営業
- プログラミングを使った研究開発職
- 大手建設業プロジェクトリーダー
- 自動車部品メーカーの経営企画
などといった、企業の中枢業務を担う職種が多くみられました。
田舎住みは結局英語ができても意味ないんじゃないの?
調べてみました。
地方税強化制度により、本社機能の地方移転を国が推進
国は現在、地方強化税制度を行っており、本社機能や研究開発部門を地方に移転すると税制面で優遇できる措置を行っています。
海外営業職は別としても、今後は会社機能を地方へ移転する企業も増えてくることが見込まれ、田舎に住んでいても英語力を生かした職に就く機会は増えることが予想されます。
出典:内閣府
最近の有名な会社で言えば、人材派遣大手のパソナグループが、淡路島に本社機能の一部を移転した事で話題になりました。
今後は田舎住みでも、英語力を生かした仕事に就くチャンスは広がりそう!
まとめ
英語能力測定テスト「EF SET」によれば、日本人の英語力は「低い能力レベル」とされており、世界の中でも年々順位を落としています。
そんな中、日本国内においても外国人労働者などが増えグローバル化が進みつつある中で、10年後も「食える」仕事は、AIや翻訳機で代替えできない、人間の感情などを大切にするサービス業や接客業であることがわかりました。
各企業が地方に移転したり、小学校でも英語が義務教育化される中で、ますます英語力は必要とされる時代が来るのは間違いないでしょう。
だからこそ、子供たちに「英語を教える」ことは、子供たちに「生きる力」を与えてあげることなのではないでしょうか?
こちらからあやなみママの英語教材体験の記事が見れます。
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